CDPが新報告書を発表、上流Scope 3排出量の課題と解決策を提示

CDPは6月、企業の上流Scope 3排出量に関する新たな報告書を発表した。本報告書では、サプライチェーンにおける温室効果ガス(GHG)排出量の管理が企業にとって重大な課題であると指摘し、具体的な改善策を提案している。上流Scope 3の排出量は、企業の全排出量の多くを占めるが、データの透明性や正確性に依然として大きな問題が残っているとされる。

報告書は、エネルギー使用や原材料の購入に伴う排出量データの収集が企業のサステナビリティ戦略に不可欠であることを強調し、サプライヤーとの連携を強化することで、データの正確性を向上させるための実践的なアプローチを提案している。また、報告書では、企業がScope 3排出量の管理を通じて持続可能性を向上させるための明確な指針が示されている。

この報告書は、企業が環境への影響を最小限に抑えるための重要なガイドラインとなり得るものである。

【参照ページ】
(原文)Scope 3 Upstream Report
(日本語参考訳)スコープ3上流レポート

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