IKEA、再生可能エネルギー転換を加速—生産電力の75%を再エネ化

1月30日、IKEAは、生産における再生可能エネルギーの割合を2024年度に75%まで引き上げたと発表した。これに伴い、サプライヤー支援プログラムの第3弾を開始し、さらに14市場へ拡大する。

IKEAの気候フットプリントの7%は生産由来であり、その電力消費が36%を占める。再生可能エネルギーへの移行は、IKEAのバリューチェーン全体でのネットゼロ達成に不可欠とされている。

同プログラムは、2021年度に導入され、再生可能電力の調達を支援する取り組みとして開始された。今回の拡大により、対象市場は27カ国に広がり、生産に使用される電力由来のCO2排出量の91%以上をカバーすることになる。

IKEAは、中国とインドでプログラムを先行導入し、2020年度から2024年度にかけて、中国のサプライヤーの電力使用によるCO2排出量を87%削減、インドでは49%削減した。現在、中国の生産電力の92%が再生可能エネルギー、インドでは69%に達している。

IKEAの気候・空気品質責任者であるスリラム・ラジャゴパル氏は、「サプライヤーと協力することで、再生可能エネルギーへの移行を容易で経済的に実現できる」と述べた。IKEAは2030年度までに生産で使用する電力を100%再生可能エネルギーにすることを目標としている。

【参照ページ】
(原文)IKEA accelerates the shift to renewable electricity in production
(日本語参考訳)IKEAは生産における再生可能電力への移行を加速

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-6-3

    ESGデータ管理のNovisto、シリーズAで800万ドルを調達 欧州市場へ拡大へ

    5月、ESGデータ管理ソリューションを提供するNovistoは、シリーズA資金調達ラウンドで800…
  2. 2025-6-2

    米洋上風力、工事停止命令解除で再開。27年正行運転目指す

    5月20日、米国ニューヨーク州沖で建設が進められていた洋上風力発電プロジェクト「エンパイア・ウィン…
  3. ESGフロントライン:欧州CSDDDの行方:揺れる規制の未来とその影響

    2025-5-30

    ESGフロントライン:欧州CSDDDの行方:揺れる規制の未来とその影響

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察してい…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る