英国CMA、ユニリーバの環境主張に対する調査の終了を発表

11月6日、英国競争・市場庁(CMA)は、ユニリーバの環境に関する広告表現に対する調査を終了すると発表した。この決定には、同社が一部製品の広告表現に変更を加えたことや、CMAのグリーンクレーム対策が広範に影響を与えていることが考慮されている。

CMAの「グリーン・クレーム・コード」とこれまでの執行措置は、企業が法を遵守しながら環境対応の姿勢を表現するための指針となっており、特に消費財分野で表現が改善されたことが確認されている。これらの状況を踏まえ、CMAは行政上の優先順位として本調査を終了することを決定したが、同社の消費者法遵守に関して見解を示していない。

CMAは、2023年12月にユニリーバが消費者保護法に違反しているかの検討を行うため、調査を始めたと発表していた。しかし、調査がされているとしても違反が確定的というわけではない点には注意が必要であり、CMAは見解を示さないままに同社を対象とした調査を終了している。

企業は引き続き法の遵守と「グリーン・クレーム・コード」の確認が求められる。

【参照ページ】
(原文)Fast Moving Consumer Goods (FMCG)
(日本語参考訳)日用消費財(FMCG)

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