6月19日、スウェーデンのストックホルム・エクセルギ社は、2028年から2030年にかけて約4,860万ドル相当の炭素除去に関する契約を締結した。炭素除去の購入連合であるFrontier(フロンティア)へ提供され、購入は、フロンティアがStripe、Alphabet、Shopify、Meta、JPモルガン・チェース、H&M、マッキンゼー・サステイナビリティなどの顧客に代わって行っている。エクセルギ社の炭素回収・貯留(BECCS)バイオエネルギー施設で生成される炭素除去を購入する計画である。
ストックホルム・エクセルギのCEO、アンデルス・エゲルルード氏は、「フロンティアとの合意は、当社のBECCSプロジェクトの効率性と持続可能性を強く証明するものだ。フロンティアのような先進的な企業が資金を集めて炭素除去産業をスタートさせることで、私たちはパリ協定の目標達成に向けて社会を導くための重要な一歩を踏み出している」と述べた。
H&Mグループの気候と自然の責任者であるデイビッド・ダール氏は、「炭素除去は、排出量を90%以上削減した後の残余排出量のバランスを整えるために不可欠だ。今回の購入は、他の既存のバイオエネルギープラントにも同様の改善を促進し、責任ある炭素除去のスケールアップの機会を生み出す可能性がある」とコメントした。
【参照ページ】
(原文)Stockholm Exergi sells permanent carbon removals worth 500 MSEK
(日本語参考訳)ストックホルム・エクセルギ、5億スウェーデンクローナ相当の永久炭素除去を販売