ペルノ・リカール、ecoSPIRITSと循環型パッケージングに関する契約を締結

5月28日、ワイン・スピリッツ製造会社のペルノ・リカール社は循環型経済技術企業のecoSPIRITSとグローバル・ライセンス契約を締結したと発表した。同契約により、ペルノ・リカールは自社の蒸留酒ブランドをecoSPIRITSの循環型パッケージング技術で流通させる。

ecoSPIRITSでは、製品は一括して輸送され、再利用可能な4.5リットルのガラス製ecoTOTE™容器で配送されるため、ボトルやその他の二次包装の製造や輸送に起因する廃棄物や二酸化炭素排出量を削減することができる。

同契約では、キューバでハバナ・クラブ・ラムのクローズド・ループ・システムを導入し、サン・ホセ・デ・ラス・ラハスにあるハバナ・クラブの蒸留所に専用のecoPLANT™を設置すると発表した。キューバでの導入により、プレミアムスピリッツのパッケージングと流通に関連する二酸化炭素排出量を88%削減し、ガラス廃棄物を99%削減することが見込まれている。

2022年には両社がシンガポールにて開始したパイロットプロジェクトの一環として、ペルノ・リカール社の3つのスピリッツ・ブランドがecoTOTE™フォーマットで導入され、共同ブランドのSmartPour™テクノロジーを使用した店舗での販売に成功していた。両社は今回の契約により、対象のブランド・市場を拡大する予定である。

【参照ページ】
(原文)Pernod Ricard and ecoSPIRITS today announce entering a new stage in their relationship with a five-year global licensing agreement to enable the distribution of Pernod Ricard’s spirits brands in ecoSPIRITS’ circular packaging technology to on-trade venues around the world.
(日本語参考訳)ペルノ・リカールは循環型スピリッツ流通の世界的拡大に向けて EcoSPIRITS と提携

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成しています。今後の動向により内容は随時更新され…

ピックアップ記事

  1. 【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    2025-10-15

    【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…
  2. 【特別対談】サステナビリティ情報開示の進展が企業価値向上を実現。AI/テクノロジー活用への期待(後編)

    2025-10-15

    【特別対談】サステナビリティ情報開示の進展が企業価値向上を実現。AI/テクノロジー活用への期待(後編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…
  3. AI時代のサステナビリティ情報開示のポイント ー現状チェック項目付ー

    2025-10-13

    AI時代のサステナビリティ情報開示のポイント ー現状チェック項目付ー

    サステナビリティ情報開示は、アナリスト(人間)が読むことを前提とされた構造になっているが、近年は主…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る