2月22日、クリーンエネルギー・プロバイダーのGeoPuraは、同社の発電技術の生産拡大と展開拡大により、英国におけるグリーン水素の採用を加速させることを目的とした投資ラウンドで5,600万ポンド(約100億円)を調達したと発表した。
2019年に設立されたGeoPuraは、一時的な現場での電力、長期的なバックアップ、オフグリッド電力、既存の送電網を増強するためのエネルギー供給を必要とするユーザーにクリーンエネルギーを供給している。同社は、産業用水素燃料電池をベースにシーメンス・エナジーと共同開発した水素パワーユニット(HPU)を提供している。
GeoPuraによると、今回の資金調達ラウンドで得た資金は、従来のディーゼル発電機に代わるHPUの製造と供給の拡大に充てられる。また、イースト・ミッドランズの旧石炭火力発電所をクリーン・エネルギー・ハブに変貌させるGeoPuraとJGピアーズの折半出資の合弁会社、HyMarnham Powerを通じて、グリーン水素の製造と貯蔵・販売資産を拡大する。
本資金調達ラウンドには、国営のネット・ゼロに特化したUKインフラストラクチャー・バンクによる3,000万ポンド(約57億円)のコミットメントが含まれ、バークレイズ・サステナブル・インパクト・キャピタルからの追加投資が主導し、GMベンチャーズ、SWENキャピタル・パートナーズ、シーメンス・エナジー・ベンチャーズなどの既存投資家が支援した。
今回の資金調達は、BarclaysとGMベンチャーズが共同主導した昨年の3,600万ポンド(約68億円)の増資に続くもの。この1年間で、GeoPuraは複数の新規顧客を獲得し、ヨーロッパへの進出をさらに拡大し、HPUベースの新製品を発売してポートフォリオを強化し、より多くのモバイル・パワー・ソリューションに対する顧客のニーズに応えてきたと述べた。
GeoPuraは、2033年までに3,600台以上のHPUを配備し、クリーンで低コストの信頼性の高い電力を供給し、その運用期間中に1,000万トン以上のCO2排出量を削減する計画だという。
【参照ページ】
(原文)GeoPura closes £56 million investment round with backing from UK Infrastructure Bank to accelerate UK’s green hydrogen expansion
(日本語参考訳)クリーンエネルギー・プロバイダーGeoPura、グリーン水素の普及加速のため約100億円を調達