2月15日、クリーンエネルギー技術の新興企業であるセージ・ジオシステムズは、シリーズA資金調達ラウンドで1700万ドル(約25兆円)を調達したと発表した。
2020年に設立されたテキサス州ヒューストンを拠点とするセージ・ジオシステムズは、一般的に火山地域に限定されるか、深い掘削を必要とする地熱エネルギーを、より広く、手頃な価格で、既存の油田技術や設備を使用して経済的に掘削できる深さで利用できるようにするソリューションを開発している。同社の技術には、太陽光や風力などの再生可能エネルギー源と統合し、継続的で信頼性の高い電力供給を確保できる地熱エネルギー貯蔵ソリューション等がある。ベースロードの再生可能エネルギーを可能にするほか、地上の設置面積の低減、リチウムなどの材料に関する持続可能性の問題の回避、効率の向上、長期貯蔵能力など、現行の貯蔵ソリューションにはない利点がある。
新しい資金調達は、セージのGeopressured Geothermal System (GGS)技術に基づき、テキサス州に建設される3MWの商業施設EarthStoreに使用される。EarthStoreは、地下深くに貯蔵された加圧水からエネルギーを回収するもので、短期および長期のエネルギー貯蔵が可能で、風力や太陽光などの断続的な再生可能エネルギー源と組み合わせることができる。施設の建設は2024年第2四半期に開始され、2024年第4四半期の運転開始を目標としている。
今回の資金調達ラウンドは、チェサピーク・エナジー・コーポレーションが主導し、技術投資家のアーチ・メレディス、ヘリウム-3ベンチャーズの参加、既存投資家のヴィリヤLLC、ナバーズ・インダストリーズ・リミテッド、イグニス・エナジー・インクの支援を受けた。
【参照ページ】
(原文)SAGE GEOSYSTEMS RAISES $17 MILLION IN SERIES A, ANNOUNCES WORLD’S FIRST COMMERCIAL GEOPRESSURED GEOTHERMAL SYSTEM (GGS) FACILITY
(日本語参考訳)セージ・ジオシステムズがシリーズAで1700万ドルを調達、世界初の商業用地圧地熱システム(GGS)施設を発表