1月10日、グローバル・プロフェッショナル・サービス企業であるキャップジェミニが発表した新しい調査によると、世界のビジネスリーダーの半数以上が、2024年に持続可能性への投資を増加させる予定であり、昨年はわずか3分の1であったことから大幅に増加した。
本調査「明るい未来を抱きしめて: キャップジェミニ・リサーチ・インスティテュート」は、9業界、15カ国の年間売上高10億ドル以上の企業のビジネスリーダー2,000人を対象に、「2024年に向けた投資の優先順位」を調査した。
調査によると、持続可能性は2024年に投資が増加すると予想されるいくつかの分野の1つであり、ビジネスリーダーの将来の成長に対する自信が高まっていることが分かった。全体として、52%の組織が、今年は持続可能性への投資を増やすと回答しており、昨年の33%から増加している。
キャップジェミニの調査によると、経営幹部の63%が、持続可能性に関するビジネスケースが明確であることに同意しており、2022年のわずか21%から大幅に増加している。同様に、調査回答者の約半数(48%)が、今後10年間は気候変動が業務上の混乱の大半を引き起こすと予想していると回答し、61%が、持続可能な慣行やプロセスの欠如が組織にとって長期的な存続リスクになると報告している。
調査によると、政府の主要なインセンティブ・プログラムも、経営幹部の持続可能性関連投資計画を推進する上で成功しているようで、ビジネス・リーダーの57%が、インフレ削減法により、今後2〜3年の間に米国でクリーンテックへの投資を増やすと回答しており、EUでも57%がグリーン・ディール産業計画によりクリーンテックへの投資を増やす予定であると回答している。
また、EUのCSDDD(Corporate Sustainability Due Diligence Directive)や米国のUFLPA(Uyghur Forced Labor Prevention Act:ウイグル強制労働防止法)など、より厳しいESG規制を満たすためにサプライチェーンをニアショアリングしていると回答した企業は52%に上った。
【参照ページ】
(原文)SUSTAINABILITY IN 2024: HOW BUSINESSES CAN TRANSFORM FOR ECO-CONSCIOUS SUCCESS
(日本語参考訳)2024年の持続可能性:環境に配慮した成功のために企業はどのように変革できるか