1月11日、東京・日本橋にて、三井不動産は国内最大・最高層の地上18階建ハイブリッド木造賃貸オフィスビルの建設をに発表した。ビルは高さ84mで、延床面積は約28,000m2。竣工予定は2026年9月で、設計・施工は竹中工務店が担当する。
同ビルは、三井不動産グループが保有する林木を活用し、国産木材を構造材として約1,100m3以上使用する。特に、北海道にある同グループの約5,000haの森林から取得した木材を使用することで、国産材の活用や国内林業の振興を図る。一般的な鉄骨造オフィスビルと比較して、躯体部分の建築時二酸化炭素排出量を約30%削減できる見込みである。
ハイブリッド木造建築の実現に向けて、竹中工務店が開発し大臣認定を取得したCLT材活用の耐火集成材「燃エンウッド」を導入する。また、ZEB Ready認証やいきもの共生事業所認証(ABINC認証)の取得を目指し、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の導入や建築廃材のアップサイクルも計画されている。
三井不動産は、建築時の温室効果ガス(GHG)排出量算出において、不動産協会が策定した「建設時GHG排出量算出マニュアル」をオフィスビル物件として初めて活用する。
同ビルには、三井不動産初となる都心型の賃貸ラボ&オフィス「三井リンクラボ」が一部フロアに整備される予定である。さらに、屋上には有機肥料を用いた水耕栽培システムや省エネ効果が期待される室外機芋緑化システムも導入される。水耕栽培システムには、NewSpaceが開発した有機農法技術が導入される。
本プロジェクトは、建設業界において環境に優しい技術や再生可能な素材の導入により、持続可能な建築への一歩として注目されている。
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国内最大・最高層の木造賃貸オフィスビル着工