1月11日、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)は、エネルギー大手オクシデンタル(Oxy)のDAC(Direct Air Capture)関連子会社である1PointFiveと、3年間で2万1,000トンの二酸化炭素除去(CDR)クレジットの購入を含む戦略的契約を締結したことを発表した。
炭素除去クレジットの購入に加え、BCGはDAC CDRクレジットをサポートするビジネスプロセスの開発など、コンサルティングサービスを通じて1PointFiveと協力する。
DAC技術は、IEAがネット・ゼロ・エネルギー・システムへの移行における重要な炭素除去オプションとして挙げているもので、大気中から二酸化炭素を直接抽出して原料として利用したり、貯蔵と組み合わせて永久的に除去したりする。昨年発表された気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の画期的な気候変動緩和研究によると、温暖化を1.5℃に抑えるシナリオには、今後数十年にわたって年間数十億トン規模の二酸化炭素除去方法が含まれており、DACはその大部分を占める可能性がある。
本協定に基づくCDRクレジットは、1PointFIveがテキサス州エクター郡に建設中のSTRATOSによって実現される。STRATOSは、現在までに世界最大のDAC施設となる見込みで、フル稼働時には年間50万トンのCO2を回収するよう設計されている。
本契約は、昨年発表されたDAC企業CarbonCaptureとの5年間で4万トンの契約や、12月に発表されたDAC企業Climeworksとの15年間で8万トンのCO2除去に関する契約など、BCGにとって一連のDAC購入の最新版となる。
【参照ページ】
(原文)1PointFive and Boston Consulting Group Announce Strategic Agreement for Direct Air Capture Carbon Removal Credits
(日本語参考訳)BCG、1PointFiveと炭素除去およびコンサルティング契約を締結