1月9日、Blackstoneが支援するESGパフォーマンスおよびリスク管理ソフトウェア、データ、サービスプロバイダーのSpheraは、サプライチェーン・サステナビリティ・ソフトウェア企業のSupplyShiftを買収したことを発表した。
カリフォルニア州サンタクルーズを拠点とするSupplyShiftは、クラウドベースのエンドツーエンドのサプライチェーンデータ管理、責任ある調達、サプライヤーとのエンゲージメントプラットフォームを提供している。
SupplyShiftのサプライチェーンネットワークは10万以上のサプライヤーを網羅し、バイヤーとサプライヤーが情報を共有することで、リスクを管理し、サプライヤーの規制遵守を促進するプラットフォームとなっている。
今回の買収は、サプライチェーンのサステナビリティ能力を強化するためのSpheraによる最新の動きであり、2022年のサプライチェーンリスク管理(SCRM)ソフトウェア会社riskmethodsの買収に続くものである。今回の買収は、EUのCSRDやIFRSのISSB基準を含む新たなサステナビリティ報告基準がスコープ3の開示を義務付けていることから、企業がサプライチェーンのサステナビリティ指標、特にスコープ3の排出量について報告するよう、世界的に規制当局からの圧力が高まる中で行われた。
2016年に設立されたSpheraは、SaaS ソフトウェア、独自データ、コンサルティング・サービスを提供し、世界中の組織が環境、健康、安全性、サステナビリティ、オペレーショナル・リスク管理、プロダクト・スチュワードシップの各分野における ESG リスクを把握、管理、軽減できるよう支援している。同社は2021年、オルタナティブ投資マネジャーのBlackstoneに買収され、Spheraの評価額は14億ドル(約2,000億円)となった。
【参照ページ】
(原文)Sphera Acquires SupplyShift, a Pioneer in Supply Chain Sustainability Software
(日本語参考訳)Sphera、サプライチェーン・サステナビリティ・ソフトウェア企業のSupplyShiftを買収