Whirlpool、米国工場に敷地内風力発電と太陽光発電を導入

ワールプール、米国工場に敷地内風力発電と太陽光発電を導入

1月9日、家電メーカーのWhirlpoolは、オハイオ州にある洗濯機と食器洗い機の工場2カ所に風力発電と太陽光発電を設置する契約をOne Energyと締結した。

Whirlpoolによると、新しい設備は同社の2030年のネット・ゼロ目標をサポートする。同社は2021年に2030年のコミットメントを発表し、世界中の30以上の製造拠点と配送センターで、直接(スコープ1)および電力関連(スコープ2)のすべての排出量をネット・ゼロにすることを約束した。

目標を達成するためにWhirlpoolが示した取り組みには、風力発電やソーラーパネルの設置、風力発電やソーラーファームに資金を提供する電力購入契約、同社の工場や施設におけるエネルギー効率化プログラム、回避できない残りの排出量のオフセットなどを通じて、再生可能エネルギーの100%利用を目指すことが含まれている。

同社は現在、オハイオ州のフィンドレー、マリオン、グリーンビル、オタワの4工場に9基の風力タービンを設置している。これらの風力タービンを合わせると、これらの工場で必要な電力の22%を賄っている。今回新たに設置されるのは、フィンドレー工場に設置される3基の風力タービンと、オハイオ州クライド工場に設置される3基の風力タービン、そして各工場に設置される1基の地上太陽光発電設備である。

これらのプロジェクトが完了すれば、クライド工場とフィンドレー工場は、エネルギー需要の少なくとも70%を敷地内の再生可能エネルギーで賄うことになる。太陽光発電と風力発電プロジェクトは、2025年初頭までに稼動する予定である。

【参照ページ】
(原文)Whirlpool Corporation to Install Onsite Renewable Energy at Washing Machine and Dishwasher Plants in Ohio
(日本語参考訳)Whirlpool、米国工場に敷地内風力発電と太陽光発電を導入

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