エネルギー経済環境調査サービスを行う「ブルームバーグNEF (BNEF)」は11月15日、世界中のエネルギー貯蔵設備は、2030年末までに2020年の20倍の358GW(1,028GWh)になると発表した。これは2020年の日本の全発電容量を上回る量。米国と中国の貯蔵量は、2030年までに世界の蓄電設備の半分以上を占めると考えられている。
2030年までに建設されるエネルギー・ストレージの大部分(55%)は、エネルギー・シフティング(例えば、太陽光や風力を蓄えておいて後で放出すること)に利用されるとBNEFは予測した。
また、家庭用と商業・産業用の両方の顧客設置型バッテリーも注目が集まっている。現在、ドイツと日本が市場をリードしており、オーストラリアとカリフォルニアでも大規模な市場が形成されている。BNEFは、2030年までに家庭や企業に設置されるエネルギー貯蔵が、世界の貯蔵設備の約4分の1を占めるようになると予測している。
【参照ページ】Global Energy Storage Market Set to Hit One Terawatt-Hour by 2030