American Express Global Business Travel、排出量ベースのカーボンプライシングソリューションを発表

1月21日、旅行・経費管理の大手ソフトウェアおよびサービス企業であるAmerican Express Global Business Travel(Amex GBT)は、排出量ベースのカーボンプライシング機能を導入すると発表した。本機能により、顧客は選択したカーボン計算手法を用いて、航空旅行に対してカーボンフィーを適用できるようになる。この費用は、旅行者が予約時に確認できるほか、請求書にも反映されるため、企業の従業員が自らのカーボンフットプリントを意識し、企業の持続可能性への取り組みを理解する一助となる。

一部のAmex GBT顧客はすでに固定または動的なカーボンプライシングを導入しているが、今回の技術革新により、フライトごとの排出量を正確に追跡し、持続可能性プロジェクトへの資金を確保することが可能となった。企業は、排出量に基づくカーボンフィーを活用することで、持続可能な航空燃料(SAF)、電気自動車(EV)、研究開発(R&D)などの脱炭素化プロジェクトに資金を振り向けることができる。

Amex GBTの製品・エンジニアリング担当SVPであるジョン・ストゥリーノ氏は、「カーボンプライシングは、企業が持続可能性目標を達成するための有効な手段です。当社の革新的なソフトウェアは、企業がカーボンに価格を設定し、低炭素ソリューションへの投資を促進することを支援します」とコメントした。

【参照ページ】
(原文)American Express Global Business Travel Launches Emissions-Based Carbon Pricing Solution
(日本語参考訳)アメリカン・エキスプレス・グローバル・ビジネス・トラベルが排出量ベースのカーボン・プライシング・ソリューションを開始

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-11-13

    GX-ETS:割当調整・移行計画・価格制御の方向性が明らかに

    11月7日、経済産業省は、第5回産業構造審議会イノベーション・環境分科会 排出量取引制度小委員会を…
  2. 2025-11-12

    EU加盟27カ国、2040年温室効果ガス削減目標で合意 

    11月5日、欧州連合(EU)の27加盟国は、2040年までに温室効果ガス(GHG)排出を1990年…
  3. 2025年・COP30開幕!サステナビリティ経営・実務における注目テーマ整理/実務への影響解説

    2025-11-11

    2025年・COP30開幕!サステナビリティ経営・実務における注目テーマ整理/実務への影響解説

    11月10日から21日まで、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の第30回締約国会議(COP30)…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る