Pattern Energy、米国の大規模クリーンエネルギープロジェクト向けに約1.5兆円の融資を完了

パターン・エナジー、米国の大規模クリーン・エネルギー・プロジェクト向けに約1.5兆円の融資を完了

12月27日、再生可能エネルギー・インフラ開発・運営会社のPattern Energyは、88億ドル(約1.2兆円)のグリーンローンと22.5億ドル(約3,181億円)のタックス・エクイティ・ターム・ローンから成る110億ドル(約1.5兆円)の資金を確保し、同社が「米国史上最大のクリーンエネルギー・インフラ・プロジェクト」と評するサンジア風力・送電プロジェクトの建設を開始したと発表した。

2009年にサンフランシスコに設立されたPattern Energyは、風力、太陽光、送電、エネルギー貯蔵プロジェクトを開発・運営しており、米国、カナダ、日本、メキシコで6GWの再生可能エネルギー容量からなる35施設の運営ポートフォリオと、25GWのグローバル開発ポートフォリオを有している。

ニューメキシコ州中部に位置するサンジア風力プロジェクトは、年間120万世帯分の電力に相当する350万kW以上の再生可能エネルギーを発電すると見込まれている。サンジア送電プロジェクトは、ニューメキシコ州とアリゾナ州中南部間の525マイルの高圧直流送電線で構成される。同プロジェクトは2026年に商業運転を開始する予定である。

グリーンローン融資パッケージには、建設ローンと信用状が統合されたファシリティ、2つの独立したターム・ファシリティ、営業段階の信用状ファシリティと持ち株会社ローン・ファシリティが含まれる。協調主幹事団は、BNPパリバ、クレディ・アグリコル、ソシエテ・ジェネラル、ウェルズ・ファーゴ、三井住友銀行など、北米、欧州、日本を拠点とする銀行15行で構成された。タックス・エクイティ・タームローンは、Banco SantanderとSantander Bank N.A.が共同主幹事、Bank of America、GE Vernova、Natixis、Royal Bank of Canadaが共同主幹事となった。この資金調達には、野村證券とCPPインベストメンツによる、プロジェクトの初期資本を支援するための持株会社ファシリティも含まれていた。

【参照ページ】
(原文)Pattern Energy Closes $11 Billion Financing of Largest Clean Energy Infrastructure Project in U.S. History
(日本語参考訳)パターン・エナジー、米国史上最大のクリーンエネルギー・インフラ・プロジェクトで110億ドルの融資を完了

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