12月11日、気候テックの新興企業テラスコープは、森林・土地・農業(FLAG)排出量の測定・管理を可能にすることを目的とした、企業向け脱炭素化プラットフォームの新モジュールを発表した。
森林・土地・農業セクターは、世界の温室効果ガス(GHG)排出量の中で、エネルギーセクターに次ぐ最も大きな排出源のひとつであり、気候変動への影響に対処するのが最も困難な分野のひとつである。食品と農業のバリューチェーンは、世界の排出量の約3分の1を占めており、主に森林伐採、土地利用の変化、農業慣行などの上流の活動が原因となっている。
シンガポールを拠点とするテラスコープは2022年に設立され、企業がスコープ1、スコープ2、スコープ3の排出量を測定・削減できるようにすることを目的とした、AIを活用した脱炭素化プラットフォームを提供している。
テラスコープによると、新しいモジュールはFLAGスクリーニングから始まり、FLAGエクスポージャーと科学的根拠に基づくFLAG目標の必要性を判断するために、企業の業務とバリューチェーンモデルをレビューし、これらの目標が必要な企業に測定ツールを提供する。
テラスコープは、そのアプローチには科学的根拠に基づく目標イニシアティブ(SBTi)への準拠が含まれ、土地セクターの除去量に関する新しいGHGプロトコルに沿ったもので、新しいモジュールにより、企業は長期および短期の脱炭素化計画とともに、SBTiに沿ったFLAG目標を設定することができると述べた。
FLAGモジュールは、炭素隔離や土地管理の改善を含む脱炭素化イニシアティブを測定するために企業が使用できる。
【参照ページ】
(原文)Decarbonising Land-Intensive Sectors: Terrascope’s New FLAG Module
(日本語参考訳)土地集約型セクターの脱炭素化: テラスコープの新しいFLAGモジュール