マニュライフ、気候変動に特化した森林ファンドに340億円超を調達

 

11月10日、マニュライフ・ファイナンシャルのグローバルな資産運用事業マニュライフ・インベストメント・マネジメントは、マニュライフ・フォレスト・クライメート・ファンドLPの初回クローズで2億2,450万ドル(約340億円)のコミットメントを調達したと発表した。同社によると、今回の資金調達で、同ファンドの目標である5億ドル(約758億円)のコミットメント資金のほぼ半分に達した。

本ファンドは2022年後半に設立され、投資家に自然と気候変動緩和への投資機会を提供し、炭素クレジットを通じて価値を提供することを目的としている。同ファンドは、持続可能な方法で管理された森林資産にグローバルに分散投資し、木材生産よりも炭素隔離を優先する。本戦略には、植林や再植林による新たな森林の設立も含まれる。

マニュライフによると、投資家への財務的リターンは、炭素クレジット、保全地役権、非木材収入創出戦略、限定的な木材伐採の利用を通じてファンドから生み出される。さらにマニュライフは、ファンドが生み出す長期的な炭素クレジットの供給は、投資家が自らの気候変動目標を支援するため、あるいは炭素市場での収益化を通じて財務的価値を実現するために利用できると付け加えた。

【参照ページ】
(参考記事)Manulife Investment Management Announces First Close on up to $224.5 Million in Commitments to Forest Climate Fund

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  2. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…
  3. 2025-9-12

    カリフォルニア州、気候関連財務リスク報告の指針を公表

    9月2日、カリフォルニア大気資源局(CARB)は「気候関連財務リスク開示ドラフト・チェックリスト」…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る