マッコーリー、グリーン肥料会社アトラス・アグロに3億2,500万ドルを投資

10月12日、マッコーリー・アセット・マネジメントは、スイスのグリーン窒素肥料会社アトラス・アグロに最大3億2,500万ドル(約500億円)を投資すると発表した。

窒素などの肥料の生産はエネルギーを大量に消費するプロセスであり、化石燃料を使用する場合、世界の温室効果ガス(GHG)排出量の2%を占めると推定されている。

スイスのツークを拠点とするアトラス・アグロは、2021年に設立され、米国と中南米に工業規模のグリーン窒素肥料工場を建設している。工場では、生産工程でグリーン水素を使用し、空気、水、再生可能エネルギーのみを投入資源として、農業地域でカーボンフリーの硝酸塩肥料を生産することで、生産と輸送の両方で大きなカーボンフットプリントを伴う輸入製品の代替を目指している。同社によると、各工場は年間約200万トンのCO2排出を削減する。

今回の投資は、マッコーリー・GIG・エネルギー・トランジション・ソリューションズ(MGETS)ファンドからのもので、アトラスの米国と中南米への進出を可能にする。

マッコーリーによると、アトラス・アグロへの投資は、グリーン水素をエネルギーキャリアとしてではなく、原料として使用するという、アセットマネージャーの米国におけるエネルギー転換の次の段階に沿ったものである。

【参照ページ】
(原文)Macquarie Asset Management announces investment in Atlas Agro
(日本語参考訳)マッコーリー、グリーン肥料会社アトラス・アグロに3億2,500万ドルを投資

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?

    2025-8-20

    TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?(再掲)

    ※2025年5月28日公開済みの記事を一部更新し再掲している。 企業のサステナビリティ関連の…
  2. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…
  3. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…

ピックアップ記事

  1. サステナビリティ開示におけるタクソノミ導入と実務対応のポイント

    2025-8-22

    サステナビリティ開示におけるタクソノミ導入と実務対応のポイント

    2025年8月8日、金融庁は、「2027年版EDINETタクソノミの開発案」を公表した。これは、I…
  2. 2025-8-19

    PR【対談&ワークショップ】第一生命が語る「ESG開示」と「企業価値向上」

    毎回満員御礼でご好評をいただいているESG Journal 会員向けのESG Journal …
  3. 2025-8-18

    金融庁、EDINET新タクソノミ案公表 27年版ではサステナ情報開示も検討

    8月8日、金融庁は企業の有価証券報告書などで利用される電子開示システム「EDINET」の基盤となる…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る