持続可能性データ管理の新時代へ-ブロードリッジとノビストが戦略的提携

5月27日、米フィンテック大手のブロードリッジ・ファイナンシャル・ソリューションズは、企業向けサステナビリティソフトウェアを手がけるノビストと提携し、グローバル企業向けの高度なサステナビリティデータ管理及び報告プラットフォームを発表した。

本提携により、企業は投資家の期待や規制要件に対応する開示資料の効率的な作成、サプライチェーンの透明性向上、第三者アンケートや格付け対応の簡素化が可能となる。ブロードリッジは米国内だけでも3,400社超の上場企業に対し、株主総会運営やガバナンス、サステナビリティ報告支援などの包括的サービスを提供している。本提携により、データ収集から分析、監査、報告まで一貫したサステナビリティデータ管理のワンストップ・サービスを実現する。

ノビストのCEOシャルル・アサフ氏は「当社の技術とブロードリッジの専門性が、企業報告プロセスの変革を後押しする」と述べた。

国際的には2024年11月時点で30の法域がISSB基準の導入を進めており、標準化された報告体制への需要が急増している。両社の連携は、発行体向けソリューションの新たな世界基準を提示するものとなる。

(原文)Broadridge and Novisto Address Rising Demand for Sustainability Data Management and Reporting Platforms
(日本語参考訳)ブロードリッジとノビスト、サステナビリティデータ管理および報告プラットフォームの高まる需要に対応

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