Clarity AI、気候リスク分析サービスを拡充 300万超の資産を対象に物理的リスクを評価

6月25日、サステナビリティ関連データ分析を手掛けるClarity AIは投資家や金融機関向けの気候変動リスク評価サービスを拡充し、資産単位で物理的リスクを分析できる新たなソリューションの提供を開始したと発表した。
近年、異常気象や自然災害の増加に伴い、気候変動による物理的リスクが企業や投資家に与える影響への関心が高まっている。資産運用会社や銀行は、洪水や干ばつ、森林火災などのリスクが保有資産や融資先に与える影響を把握する必要性が高まっているが、詳細な資産レベルのデータ不足が課題とされてきた。
Clarity AIによると、新サービスは世界17,000社超が保有する300万件以上の資産を対象に分析を行う。対象には企業の主要事業にとって重要な約200万件の資産が含まれており、気候変動に関連するリスクの評価範囲を拡大したとしている。
分析対象となるリスクは、洪水や熱波、干ばつなど16種類の気候・自然関連ハザードで、9種類の気候シナリオと2050年までの5つの時間軸に基づく評価が可能となる。これにより、投資戦略やリスク管理、規制対応など多様な用途への活用を想定している。
また、利用者は独自に保有する資産データを追加したり、新たな資産の分析を依頼したりすることもできる。これにより、標準データベースに含まれない資産についてもリスク評価が可能になるという。
サービスは、ポートフォリオ全体から企業単位、さらに個別資産単位まで分析結果を追跡できる仕組みを採用している。Clarity AIは、カナダ金融監督当局(OSFI)が検証したRiskThinking.AIの手法を活用しているとしており、銀行の気候関連開示や規制対応にも利用できると説明している。
原文:Clarity AI Expands Physical Risk Solution with Asset-Level Coverage Across 3 Million Assets
日本語参考訳:Clarity AIが300万件の資産を対象とした資産レベルのカバレッジで物理的リスクソリューションを拡張

