KKR、交通・グリッド脱炭素ソリューション企業Zenobēに約1,100億円を投資

KKR、交通・グリッド脱炭素ソリューション企業Zenobēに約1,100億円を投資

9月7日、オルタナティブ資産およびプライベート・エクイティ投資家のKKRは、輸送電化および蓄電池ソリューション・プロバイダーのZenobēに7億5,000万ドル(約1,100億円)を投資すると発表した。

KKRによると、今回の投資は、ディーゼル車の世界的な脱炭素化の加速と、グリッド・サービスによるエネルギー部門の脱炭素化という、インフラにおける2つの大きな脱炭素化の機会において、Zenobēの規模を拡大するために使用される。

2017年に設立されたロンドンを拠点とするZenobēは、フリート向けの電動化ソリューションとグリッドネットワークインフラ向けのバッテリーストレージソリューションを提供している。同社のソリューションには、従来の内燃車両の電動化が含まれ、シャシーファイナンス、車両バッテリー、デポ充電インフラ、統合ソフトウェアが含まれる。同社はまた、低炭素エネルギー発電を強化し、系統の安定性を維持しながらネット・ゼロの目標をサポートするための大規模な系統連系バッテリーを開発している。

Zenobēは現在、英国、オーストラリア、ニュージーランド、ベネルクスで事業を展開しており、北米にも進出している。同社は英国、オーストラリア、ニュージーランドでEVバスを所有・運営する最大の企業であり、430メガワットの蓄電池を稼働中または建設しており、さらに120メガワットのプロジェクトを開発中である。

今回の投資は、低炭素経済への移行を支援する大規模なソリューションへの投資に特化した、KKRの新しいグローバル気候変動戦略による最初の投資である。

Zenobēの現在の大株主であるM&G plcのインフラ投資部門InfracapitalもKKRとともに投資し、両社は共同大株主となる。

【参照ページ】
(原文)KKR Invests in Zenobē to Accelerate Global Transport Decarbonisation and Provide Essential Grid Services
(日本語参考訳)KKR、交通・グリッド脱炭素ソリューション企業Zenobēに約1,100億円を投資

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-5-16

    EBA、EU域内銀行の気候リスク指数を初公開

    4月25日、欧州銀行監督機構(EBA)は25日、EUおよびEEA(欧州経済領域)域内の銀行セクター…
  2. 2025-5-16

    米国グリーンビルディング協会、持続可能な建築基準「LEED v5」を発表

    4月28日、米国グリーンビルディング協会(USGBC)はLEED(Leadership in En…
  3. 2025-5-14

    ニューヨーク市会計監査官、新たな排出削減基準を発表

    4月22日、ニューヨーク市会計監査官(Comptroller)のBrad Lander氏は、アース…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る