セインズベリーズ、紙パッケージ採用でプラスチック削減を強化

セインズベリーズ、紙パッケージ採用でプラスチック削減を強化

9月28日、英国の大手小売業者のひとつであるセインズベリーズは、自社ブランドのトイレットペーパーとキッチンタオルの全商品について、プラスチック包装から紙包装への移行を発表し、プラスチック廃棄物削減に向けて大きな一歩を踏み出した。

この移行は、毎年5,500万個以上のプラスチック製品に相当し、年間485トンのプラスチックを節約することを目的とした、実質的な環境への取り組みである。多チャンネル小売業者は、この取り組みは食料品事業における最も大幅なプラスチック削減の取り組みであると述べている。

紙包装への移行は、27の商品バリエーションで実施され、今週から店舗とオンラインの両方で顧客の目に触れるようになる。紙包装への完全移行は、翌年2月までに全商品ラインで実施される予定である。新しい紙包装は、家庭で簡単にリサイクルできるように設計されており、セインズベリーの持続可能性へのコミットメントに沿ったものとなっている。

セインズベリーズは以前にも、ダブルレングスのトイレットロールの導入など、持続可能性への取り組みを始めており、その結果、プラスチック包装を30%削減し、年間84トンのプラスチックを節約した。セインズベリーズは、パッケージの改革と並行して、顧客にとって手頃な価格を確保するための努力も行ってきた。

同社は最近、一部の自社ブランドのトイレットペーパーとキッチンタオルを値下げし、400万ポンド(約4億9,000万円)以上の節約分を直接消費者に還元した。これらの価格引き下げは、セインズベリーが必需日用品の競争力のある価格維持に重点を置いていることと一致する。

セインズベリーのプラスチック廃棄物削減への継続的な 取り組みは、包装資材の移行にも及んでいる。前月には、ベビー用品のプラスチック製ハンガーを段ボールに切り替え、年間103トンのプラスチック削減を達成した。

今年初め、セインズベリーは自社ブランドの洗濯洗剤のカートンをプラスチックから段ボールに切り替え、さらに年間22トンのプラスチックを削減した。

【参照ページ】
(原文)On a roll! Sainsbury’s introduces paper packaging to its toilet and kitchen rolls in UK retailer first
(日本語参考訳)ロール紙で!セインズベリーがトイレットロールとキッチンロールに紙パッケージを導入。

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-5-16

    EBA、EU域内銀行の気候リスク指数を初公開

    4月25日、欧州銀行監督機構(EBA)は25日、EUおよびEEA(欧州経済領域)域内の銀行セクター…
  2. 2025-5-16

    米国グリーンビルディング協会、持続可能な建築基準「LEED v5」を発表

    4月28日、米国グリーンビルディング協会(USGBC)はLEED(Leadership in En…
  3. 2025-5-14

    ニューヨーク市会計監査官、新たな排出削減基準を発表

    4月22日、ニューヨーク市会計監査官(Comptroller)のBrad Lander氏は、アース…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る