EDISONアライアンス、デジタル・デバイド解消に向けて拡大

9月18日、世界経済フォーラムがデジタル・インクルージョンとアクセシビリティを推進するために立ち上げたグローバル・イニシアティブであるEDISONアライアンスは、ホンジュラス、トーゴ、アラブ首長国連邦(UAE)が「Lighthouse Countries Network」が参画したことを発表した。

Lighthouse Countries Networkは、国連開発計画(UNDP)およびルワンダ政府と共同で2022年5月に設立され、アライアンスのプロジェクトをローカル規模で実施するためのグローバルプラットフォームとして機能している。

ホンジュラス、トーゴ、UAEの参画は、既にデジタル・インクルージョンの推進において大きな進展を見せている既存の創設メンバーであるバーレーン、バングラデシュ、ルワンダに続く。既存の3カ国は、スポンサーシップ、デジタル機器の提供、デジタルリテラシーやトレーニングなどの施策を通じて、2025年までにそれぞれの地域で数百万人の生活を改善するために積極的に取り組んでいる。

ルワンダでは、Mastercardとの協力により、零細・中小企業(MSME)向けの技能訓練プログラム、加盟店向けの低コストのデジタル決済ソリューションの開発、動きの速い消費財企業との協力によるマイクロクレジットや在庫貸付の機会など、有望なイニシアティブが生まれた。

世界にはインターネットに接続できない人々がまだ26億人いると推定され、教育、医療、金融などの重要な生活サービスへのアクセスが妨げられている。EDISONアライアンスは、90カ国にまたがる200以上のデジタル・インクルージョン・イニシアチブを通じて10億人の生活にプラスの影響を与えるという試みのもとアクションを推進している。

【参照ページ】
(原文)EDISON Alliance Expands to Close Global Digital Gap
(日本語参考訳)EDISONアライアンス、デジタル・デバイド解消に向けて拡大

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  2. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…
  3. 2025-9-12

    カリフォルニア州、気候関連財務リスク報告の指針を公表

    9月2日、カリフォルニア大気資源局(CARB)は「気候関連財務リスク開示ドラフト・チェックリスト」…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る