10月4日、水素電解装置メーカーのElectric Hydrogen(EH2)は、シリーズC資金調達ラウンドを完了し、3億8,000万ドル(約565億円)を調達したと発表した。
水素は、よりクリーンなエネルギーへの移行、特に風力発電や太陽光発電のような再生可能エネルギーが実用的でない、排出削減が困難なセクターのための重要な構成要素のひとつと考えられている。他の物質から水素を抽出するプロセスに再生可能エネルギーを利用するグリーン水素のようなクリーンな水素製造能力の開発には、インフラ、電解、輸送、貯蔵などの分野で大規模な投資が必要となる。
2020年に設立されたマサチューセッツ州を拠点とするEH2は、再生可能な電力と水からグリーン水素を製造する強力な電解槽を製造している。同社は、鉱業や鉄鋼などの重工業の脱炭素化を支援するため、1日あたり約50トンのグリーン水素を低コストで製造できる100MWの電解槽システムを製造している。EH2は現在、マサチューセッツ州デベンズにある1.2GWの工場に製造設備を設置しており、2024年初頭には商業用電解槽システムの生産を開始する予定だ。同社によると、すでに5GW以上の電解システムが顧客によって予約されている。
【参照ページ】
(原文)Electric Hydrogen valued at $1 bln after latest funding round – source
(日本語参考訳)グリーン水素の新興企業Electric Hydrogen、約565億円を調達