KPMG、ESGアカデミーを立ち上げ。サステナビリティに関する主要トピックについて企業研修を実施

 

9月22日、KPMGは、KPMG ESGアカデミーの開設を発表した。本アカデミーは、ESGに関する幅広いトピックや分野について学習し、企業のサステナビリティへの取り組みを支援することを目的としている。

本アカデミーでは、企業のサステナビリティ変革やESG規制、気候変動リスク、脱炭素戦略など、ESGの幅広い分野について、一流大学のESGスペシャリストとKPMGのサステナビリティ専門家が共同で開発したコンテンツや講義が提供される。

KPMGによると、本アカデミーは、完全にカスタマイズ可能で拡張性のあるコース・コンテンツを提供し、スタンドアローンのバーチャル学習ツールとして提供することも、クライアントの社内学習プラットフォームに統合することも可能。エグゼクティブ・レベル、中間管理職、非管理職の学習者を対象とし、ESGの幅広いトピックについて、基礎レベル、包括的、上級レベルのトレーニングを提供する。

ESGアカデミーは、マイクロソフトとの協力のもと、KPMGのトレーニング・プラットフォームであるLEAP(KPMG Learning Enablement and Analytics Platform)を活用し、Microsoft 365、Azure、Teams、Microsoft Viva Learningなどのマイクロソフトのクラウド・ソリューションを活用して開始される。

KPMGは、ESGアカデミーはマイクロソフトとのグローバルアライアンスと、ESG問題に対するグローバルデジタルソリューションを加速させるための投資を基盤としていると付け加えた。KPMGとマイクロソフトは、クラウドベースのツールを使って職場を近代化し、顧客向けのデジタルサービスを拡大するという、プロフェッショナルサービス企業の50億ドル(約7,441億円)規模のデジタル戦略の一環として、2019年に複数年にわたる協業を開始した。2021年、KPMGは、ESG課題に対するグローバル・ソリューションを加速させ、クライアント自身のサステナビリティへの取り組みを支援することを目的とした複数年プログラムを開始し、組織とクライアント・ソリューションにESGをさらに組み込むための取り組みに15億ドル(約2,240億円)以上を投資する計画を含む。

【参照ページ】
(参考記事)KPMG launches ESG Academy to train businesses on key sustainability topics

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る