米保健当局、大麻の低リスク薬物カテゴリーへの移行を検討

8月29日、米保健福祉省(HHS)は、2022年のバイデン政権からの見直し要請を受け、マリファナ規制の緩和を勧告したと、同省の広報担当者が発表した。

米国では40近くの州がマリファナの使用を何らかの形で合法化しているが、一部の州や連邦レベルでは依然として完全に違法である。大麻をヘロインのような麻薬よりも有害性が低いと分類し直すことは、アメリカ人の大多数が支持する、より広い合法化への第一歩となりうると述べた。

バイデン大統領からHHSへの指示の一部として、火曜日に麻薬取締局(DEA)にマリファナのスケジューリング勧告が出された。

マリファナは現在、規制薬物法のスケジュールIに分類されている。これは、ヘロインやLSDのような薬物とともに、乱用の可能性が高く、医学的用途が認められていないことを意味する。

HHSは大麻を、依存の可能性は中程度から低く、乱用の可能性は低いとする再分類を推奨しており、そうなればケタミンやテストステロンと同じ分類になる。

大麻の分類が連邦レベルで緩和されれば、主要な証券取引所が大麻を扱う企業を上場させることができるようになり、外国企業が米国で製品を販売できるようになる可能性がある。

カナダでは大麻が合法化されており、上場している大麻栽培業者や販売業者の北米における本拠地となっている。

本ニュースを受けて、キャノピー・グロース、ティレイ・ブランズ、クロノス・グループなど複数の大麻関連企業の株価が上昇した。ベラノ・ホールディングスやサンバーン・カンナビスなどの企業は、HHSの動きを歓迎している。

【参照ページ】
(原文)US health officials look to move marijuana to lower-risk drug category
(日本語参考訳)米保健当局、大麻の低リスク薬物カテゴリーへの移行を検討

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-11-22

    SEC、インベスコを誤解を招くESG投資表示で告発、1,750万ドルの罰金

    11月8日、米国証券取引委員会(SEC)は、アトランタ拠点の登録投資顧問会社インベスコ・アドバイザ…
  2. ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    2024-11-18

    ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    サステナビリティを推進には新しい知見の収集が必須。しかし、必要なセミナー情報を見つけるのに時間がか…
  3. 2024-11-15

    【PR】12/3 記念イベントESG評価スコア改善『S&Pに聞く!2025年に向けたCSA徹底解剖』 (オンライン)

    いつもESG Journal Japanをご覧いただきましてありがとうございます。 ESG評…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る