SBTiの調査、2022年に企業の気候変動対策が加速、目標を設定する企業が87%増加

8月17日、科学的根拠に基づく目標イニシアティブ(SBTi)は、2022年に過去7年間全体よりも多くの企業が目標を設定したと報告した。

SBTiは、2022年にサイエンスベースの目標を設定する企業が急増し、過去7年間の合計(1,082社)よりも87%多い1,097社が目標を検証したと報告した。2022年に目標を設定した企業数は日本が最も多く(201社)、次いで英国(181社)、米国(109社)となった。

SBTiモニタリング・レポート2022では、日本がリーダーとして浮上し、他のどの国よりも多くの企業が目標を設定した。科学的根拠に基づく目標を掲げる企業は、2022年末までにNIKKEI指数の40%を占めるようになる。

アジアは、2022年に科学的目標を設定する企業が127%増加し、全体として力強い成長を示した。中国が最も急な成長曲線を描き、有効な企業数は194%増加した。

時価総額で世界経済の3分の1以上(34%)を占める企業が、2022年末までに科学的根拠に基づく目標を設定、または設定することを約束した。FTSE企業の69%、S&P企業の42%が科学的根拠に基づく目標を設定した。

2022年7月現在、SBTiは、1.5ºCに沿った新たな目標提出のみを受け入れており、企業の気候変動対策に対する野心レベルが有意義に高まっていることを示している。

【参照ページ】
Corporate climate action accelerated in 2022, with an 87% increase in companies setting science-based targets

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-10-3

    お役立ちツール「開示基準の早見表」のご紹介

    ESG Journalでは、実務に役立つ資料やツールを無料で公開しています。今回は、大好評の「開示…
  2. 2024-9-26

    デロイトが2024年CxOレポート発表:気候変動が最重要課題に

    9月11日、ニューヨーク—デロイトが発表した「2024年CxOサステナビリティレポート: ビジネス…
  3. 2024-9-25

    SAP、ESG報告の新たな統合ソリューションを発表

    9月11日、テクノロジー企業であるトムソン・ロイターズ(TSX/NYSE: TRI)は、SAPとの…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る