8月16日、電池材料技術の新興企業であるMitra Chemは、ゼネラルモーターズ(GM)が主導する6,000万ドル(約87億円)のシリーズB資金調達ラウンドの第1回クローズで4,000万ドル(約58億円)を調達したと発表した。
GMによると、Mitra ChemのAI搭載プラットフォームは、自動車大手が米国で手頃な価格のバッテリー開発を加速させるのにも役立つという。
2021年に設立されたシリコンバレーを拠点とするMitra Chemは、バッテリー用途向けに鉄ベースの正極を製造しており、リチウムイオン電池メーカーが、供給不足や採掘の持続可能性問題などの課題を抱えるニッケルやコバルトなどの元素の使用からシフトするのを支援している。同社は研究開発、機械学習アクセラレーション、製造を組み合わせて電池材料を供給している。
Mitra Chemによると、同社独自の技術と開発プロセスにより、ラボから市場投入までの時間を90%以上短縮できるという。同社はまた、米国を拠点とする唯一の鉄系正極メーカーの1つであり、米国製EVの購入者がインフレ削減法で可決された一連の税額控除を受ける資格を得ることを可能にしていると述べた。
GMとMitra Chemは、GMのウルティウム・アーキテクチャーと互換性があり、手頃な価格で入手可能なEVバッテリーを駆動する、リン酸マンガン鉄リチウム(LMFP)などの鉄系正極活物質を開発するために提携すると述べた。
【参照ページ】
(原文)GM Invests in AI and Battery Materials Innovator Mitra Chem
(日本語訳)GM、AIと電池材料のイノベーターMitra Chemに投資