グーグル、SAF購入で出張時の排出量に対応

グーグル、持続可能な航空機燃料購入で出張時の排出量に対応

8月14日、アメリカン・エキスプレス・グローバル・ビジネス・トラベル(アメックスGBT)とシェル・アビエーションは、グーグルが両社の持続可能な航空燃料(SAF)プログラムに参加したことを発表した。

昨年、ブロックチェーンを活用したAveliaプラットフォームで100万ガロンのSAFを購入して開始された本プログラムは、ブック・アンド・クレーム方式を採用しており、出張者は、出発空港でSAFが入手できない場合でも、SAFの代金を支払い、環境メリットを請求することができる。本ソリューションは、シェルとアクセンチュアがエネルギー・ウェブ財団(EWF)の支援を受けて開発したもので、アメックスGBTの出張管理サービスも含まれており、1万9,000人のグローバル顧客からのSAFに対するグローバルな需要を集約している。

SAFは、現在世界の温室効果ガス(GHG)排出量の2~3%を占める航空業界の脱炭素化を支援する重要な手段のひとつと考えられている。航空会社が気候変動目標を達成するための重要な解決策の一つとしてSAF技術に注目し、また、各国政府が脱炭素化の野望を達成するためにSAFの使用増加を義務付け始めたことから、SAFの需要は今後数年間で劇的に増加する可能性が高い。

しかし、SAFの利用を大幅に増やす努力は、現在市場に出回っている供給量の少なさや、従来の化石燃料をはるかに上回る価格など、大きな課題に直面している。

グーグル、アメックスGBT、シェルはそれぞれ世界経済フォーラムのFirst Movers Coalitionのメンバーであり、航空を含む脱炭素化が課題となっているセクターの企業に対し、脱炭素化ソリューションや技術の拡大を支援するために低炭素燃料の購入を増やすよう奨励している。

【参照ページ】
(原文)Google to join one of the world’s largest sustainable aviation fuel programs
(日本語訳)グーグル、世界最大級の持続可能な航空燃料プログラムに参加

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