ニュージーランドとブラックロック、エネルギー転換を加速する約1,700億円の気候インフラ基金を設立

ニュージーランドとブラックロック、エネルギー転換を加速する約1,700億円の気候インフラ基金を設立

8月8日、ニュージーランド政府と投資大手ブラックロックは、ニュージーランドの気候変動インフラへの投資を目的とした20億ニュージーランド・ドル(約1,700億円)の新しいファンドの立ち上げを発表した。

ニュージーランド政府は、本ファンドの目的は、再生可能エネルギー100%を世界で最初に達成する国のひとつになるというニュージーランドの野望を支援することであると述べた。本ファンドには、民間ファンドのほか、ニュージーランド王室企業やスーパーアニュエーションファンドからの投資も含まれる。

メーガン・ウッズエネルギー資源相によると、新ファンドは、蓄電池、風力発電、太陽光発電、グリーン水素製造、EV充電器などの分野を含む、国の排出削減を加速させるクリーンテックやインフラへの投資のための資本プールを企業が利用できるようにする。

本ファンドの設立は、気候変動と低排出経済への移行に対処するため、政府が昨年発表した「排出削減計画」に続くものである。同計画では、2035年までに最終エネルギー消費量の50%を再生可能エネルギーで賄うという目標設定や、2050年のネット・ゼロ経済に向けたエネルギー戦略の策定など、主要な取り組みが盛り込まれている。ニュージーランドはまた、2030年までに再生可能エネルギーによる電力を100%にするという意欲的な目標も掲げている。

【参照ページ】
(原文)First of its kind climate fund to back 100% renewable electricity
(日本語参考訳)ニュージーランドとブラックロック、エネルギー転換を加速する約1,700億円の気候インフラ基金を設立

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-11-12

    EU加盟27カ国、2040年温室効果ガス削減目標で合意 

    11月5日、欧州連合(EU)の27加盟国は、2040年までに温室効果ガス(GHG)排出を1990年…
  2. 2025年・COP30開幕!サステナビリティ経営・実務における注目テーマ整理/実務への影響解説

    2025-11-11

    2025年・COP30開幕!サステナビリティ経営・実務における注目テーマ整理/実務への影響解説

    11月10日から21日まで、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の第30回締約国会議(COP30)…
  3. 【PR】11/27   CSAを通じたESG活動の進化 ~評価視点と企業価値向上の実践アプローチ

    2025-11-11

    【PR】11/27 CSAを通じたESG活動の進化 ~評価視点と企業価値向上の実践アプローチ

    S&Pグローバル x ANAホールディングス 対談 概要 テーマ:C…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る