7月6日、カリフォルニア州大気資源局(CARB)は、全米の主要トラックメーカーおよびトラック・エンジン製造業者協会(Truck and Engine Manufacturers Association)とのクリーントラック・パートナーシップ(Clean Truck Partnership)を発表した。本パートナーシップにより、商業用トラック業界向けのゼロエミッション車(ZEV)の開発を推進する。
クリーントラック・パートナーシップには、カミンズ、ダイムラー・トラック・ノース・アメリカ、フォード・モーター、ゼネラル・モーターズ、日野自動車、いすゞテクニカルセンター・オブ・アメリカ、ナビスター、PACCAR、ステランティスNV、トラック・エンジン製造業者協会、ボルボ・グループ・ノース・アメリカが参加している。
クリーントラック・パートナーシップの条件は以下の通りである。
- CARBはEPAの2027年窒素酸化物排出規制と整合させる。CARBはまた、カリフォルニア州の排出量目標を維持するために必要なオフセットをメーカーが提供する 2024年NOx排出量規制の要素を修正する。
- CARB は、新たな規制を課す前に、4年以上のリードタイムを設け、少なくとも3年間は規制を安定させることを約束する。
- トラックメーカーは、カリフォルニア州の権限に異議を唱える他の団体の試みに関係なく、州内でCARBのゼロエミッション規制と基準汚染物質規制を満たすことを約束する。
カリフォルニア州は2045年までに、CARBの先進クリーン・トラックおよび先進クリーン・フリート規則に基づいて、中型および大型車のゼロ・エミッション技術の100%販売と使用に向けて段階的に移行する規則を段階的に実施している。バイデン政権は3月、カリフォルニア州による連邦大気浄化法の免除を承認し、同州が世界で初めてトラックにゼロ・エミッション技術を義務づけることを可能にした。カリフォルニア州の大気質規制当局とトラック・メーカーが協力することにより、同州の野心的な大気浄化目標を達成するための技術、インフラ、供給が確保されることになる。
【参照ページ】
(原文)CARB and truck and engine manufacturers announce unprecedented partnership to meet clean air goals
(日本語参考訳)CARBとトラック・エンジンメーカー、大気浄化目標達成に向け提携