7月25日、英小売大手マークス&スペンサー(M&S)は、2022年の2つの試験成功に続いて、アグリテック・スタートアップのAgriSoundとの提携を拡大し、イギリス全土の18カ所に花粉媒介者のリアルタイム・モニタリングを展開することを発表した。
2022年、M&Sは農家がマルハナバチのような受粉媒介者をよりよくサポートし、作物の収穫量を増加させるための2つの圃場内センサーの試験を開始した。
アグリサウンド技術により、農家は農場を訪れる花粉媒介者の数をリアルタイムで追跡し、野草の密度を変えるなど特定の介入を行うことで、農作物の数や収量、品質を向上させるだけでなく、より広い環境にも利益をもたらすことができる。
専門の聞き取り装置は、音響技術と環境センサーを組み合わせて、マルハナバチやミツバチを含む主要な花粉媒介者の密度や、より広い昆虫群集を遠隔監視する。デバイスはモバイルデータでデータを収集・送信し、ユーザーはスマートフォンやウェブアプリで結果を確認できる。
本コラボレーションは、2021年に開始されたM&Sの「Farming with Nature」プログラムの一環であり、気候変動や生物多様性の損失といった環境問題に対してより強靭になるよう、小売業者のセレクト・ファーマーを支援するものである。
【参照ページ】
(原文)M&S rolls out AgriSound technology boosting pollinator activity to 18 farms across the UK
(日本語訳)M&S、花粉媒介者の活動を促進するAI搭載モニタリング機器をイギリス農園18ヶ所に展開