7月14日、米バイオ素材開発スタートアップのBlue Biofuelsは硫黄を含まないリグニンの製造において、バイオプラスチック市場に加えて新たな市場を開拓したと発表した。
カーボン・ベイシス・カンパニー・リミテッド(CBC)の特許取得済みの炭素ベースのイオン交換精製プロセスは、Blue Biofuelsが製造するリグニンを、現在のイオン交換樹脂の製造に使用されている合成樹脂の代替となるバイオマテリアルとして利用することを計画している。
CBCは、この高純度リグニンの市場価格を見積もっており、デューデリジェンス、テスト、供給状況に応じて、1キログラムあたり10ドル程度を支払う意向である。
2021年のイオン交換樹脂の世界市場は34億ドルと推定されており、2026年には58.5億ドルまで上昇すると予想されている。現在、市場は少数の大手メーカー(Dow、Purolite、Mitsubishi、Lanxessなど)が独占している。
イオン交換樹脂は、工業用の需要が幅広く、発電、水処理、化学処理、医薬品、食料・飲料、エレクトロニクス、鉱業の7業界で、分離、精製、除染の化学プロセスで使われている。
【参照ページ】Blue Biofuels Finds Additional High Value Market for its Sulfur-Free Lignin