ヒートポンプのスタートアップ「Quilt」が約12億円を調達、家庭のCO2排出量を削減へ

ヒートポンプのスタートアップ企業「Quilt」が約12億円を調達、家庭のCO2排出量を削減へ

5月16日、ヒートポンプシステムのスタートアップであるQuiltは、家庭での化石燃料依存を減らすというミッションを支援することを目的としたシード資金調達ラウンドで900万ドル(約12億円)を調達したことを発表した。

2022年に設立されたQuiltは、住宅用電気ヒートポンプシステムを開発しており、暖房と冷房のパターンを識別して効率を最適化し、長期的なコスト削減につながる統合AIを備えている。

ヒートポンプは、炉やエアコンに代わるエネルギー効率と気候に優しい主要な選択肢として急速に台頭しており、温室効果ガスの排出が少なく、化石燃料への依存を軽減する。

今回の資金調達は、住宅の脱炭素化を目指す政府のインセンティブもあり、ヒートポンプの需要拡大が見込まれる中で実施される。例えば、米国のインフレ抑制法では、ヒートポンプに対して多額のリベートと税額控除が提供されている。

今回のシード資金調達ラウンドは、気候に特化した投資家Lowercarbon CapitalとベンチャーキャピタルのGradient Venturesが主導した。

【参照ページ】
(原文)Quilt raises $9M for advanced residential heat pump system
(日本語訳)キルト、先進の住宅用ヒートポンプシステムで900万ドルを調達

関連記事

“ホワイトペーパーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-7-23

    シェルパ、東洋経済新報社とシステム連携契約を締結

    7月23日、シェルパ・アンド・カンパニー株式会社が開発・提供する企業向けESG情報開示支援クラウド…
  2. 2024-7-17

    GRI、新たにCSRD/ESRS開示のためのサポートサービスをリリース

    7月10日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新しいGRI-ES…
  3. 2024-7-17

    JCI、1.5℃目標に整合する2035年目標を政府に求める。216団体が賛同

    7月8日、気候変動イニシアティブ(JCI)は、「1.5度目標と整合する野心的な2035年目標を日本…
ページ上部へ戻る