5月16日、ヒートポンプシステムのスタートアップであるQuiltは、家庭での化石燃料依存を減らすというミッションを支援することを目的としたシード資金調達ラウンドで900万ドル(約12億円)を調達したことを発表した。
2022年に設立されたQuiltは、住宅用電気ヒートポンプシステムを開発しており、暖房と冷房のパターンを識別して効率を最適化し、長期的なコスト削減につながる統合AIを備えている。
ヒートポンプは、炉やエアコンに代わるエネルギー効率と気候に優しい主要な選択肢として急速に台頭しており、温室効果ガスの排出が少なく、化石燃料への依存を軽減する。
今回の資金調達は、住宅の脱炭素化を目指す政府のインセンティブもあり、ヒートポンプの需要拡大が見込まれる中で実施される。例えば、米国のインフレ抑制法では、ヒートポンプに対して多額のリベートと税額控除が提供されている。
今回のシード資金調達ラウンドは、気候に特化した投資家Lowercarbon CapitalとベンチャーキャピタルのGradient Venturesが主導した。
【参照ページ】
(原文)Quilt raises $9M for advanced residential heat pump system
(日本語訳)キルト、先進の住宅用ヒートポンプシステムで900万ドルを調達