IRENAとMasdar、2030年までに世界の再生可能エネルギー容量を3倍にするロードマップの策定で協力

IRENAとMasdar、2030年までに世界の再生可能エネルギー容量を3倍にするロードマップの策定で協力

5月11日、世界有数のクリーンエネルギー企業であるMasdarは、国際再生可能エネルギー機関(IRENA)と、2030年までに世界の再生可能エネルギー容量を3倍にする手段を定めた主要な国際知識プロジェクトに協力する契約を締結した。

アブダビで開催されたUAE気候技術フォーラムにおいて、IRENAとMasdarは、2030年までに再生可能エネルギーの世界的な目標を示すCOP28のプロジェクトに協力するための覚書に署名した。

MoUは、Masdarの会長であり、COP28議長に任命されたUAE産業・先端技術大臣のスルタン・アーメド・アル・ジャベール博士の出席のもと、マスダールのモハメド・ジャミール・アル・ラマヒCEOとIRENAのガウリ・シン副局長が署名した。

本プロジェクトの主な目的は、太陽光、風力、水力、地熱、および蓄電池を含むその他の技術に焦点を当て、地域ごとのデータで補完した再生可能エネルギーの世界的なベースラインを確立することである。

また、本プロジェクトは、再生可能エネルギーの野望を達成するために各地域が直面している課題を明らかにし、特にCOP28の文脈で、行動のための提言を提供する予定である。最近ベルリンで開催されたピーターズバーグ気候対話では、世界的な排出量の削減と、自然エネルギーの拡大に関する世界的な拘束力のある目標について明確なコンセンサスを得て終了した。

2006年に設立されたMasdarは、UAEのクリーンエネルギー大国であり、世界40カ国以上で活動しており、合計約20ギガワット(GW)の容量を持つ再生可能エネルギープロジェクトのポートフォリオに投資している。

【参照ページ】
(原文)IRENA and Masdar to Collaborate on Setting a Roadmap to Triple Global Renewable Energy Capacity by 2030
(日本語参考訳)IRENAとMasdar、2030年までに世界の再生可能エネルギー容量を3倍にするロードマップの策定で協力

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2025-6-11

    TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2024年にTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-…
  3. 進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    2025-6-6

    進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    サステナビリティ情報開示の高度化が急速に進んでいる。TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)…

ピックアップ記事

  1. SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    2025-8-14

    SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    日本企業にとって、2026年から「気候変動対応・開示」は、企業価値を左右する重要な経営課題になるで…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-11

    バークレイズ、サステナブルファイナンスで累計2,200億ドルを達成

    7月29日、英国大手銀行バークレイズは、2025年上半期のサステナビリティ投資家向けプレゼンテーシ…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る