Sainsbury’s、丸鶏のトレーレス化で年間1,000万個以上のプラスチックを削減

 

4月3日、Sainsbury’sは、使い捨てのプラスチックトレイをパッケージから取り除いた「by Sainsbury’s whole chicken」シリーズをトレーレス化したと発表した。プラスチック使用量を最低でも50%削減することで、年間140トンのプラスチックを節約できると推定される。

トレーレスの商品は、英国内の全店舗とオンラインで購入でき、お客様が家庭で処分しなければならない使い捨てプラスチックの量を減らすのに役立つ。本変更により、Sainsbury’sのホールチキンの特小から特大サイズまでの全商品を含む、計5商品が対象となる。

なお、フィルム包装は、Sainsbury’sの店頭のフレキシブル・プラスチック・リサイクル・ポイント(英国のすべてのセインズベリーのスーパーマーケットで利用可能)でリサイクルできる。

この動きは、2025年までに自社ブランドのプラスチック包装の使用量を半減させるという小売業者の継続的なコミットメントの一環として、一連のプラスチック削減の中で最新のものである。先月には、ワカモレ、ザジキ、サワークリームとチャイブのディップなど、家庭で人気のある自社ブランドのディップポットから使い捨てのプラスチック蓋を取り除いた。

Sainsbury’sは、より広範なサステナビリティへの取り組みの一環として、サプライチェーンにおける動物福祉の保護にも力を入れている。3月、Sainsbury’sは鶏の福祉基準を改善し、Sainsbury’sの自社ブランドの生鮮・冷凍鶏肉をすべて低飼育密度に移行させた。これにより、鶏の飼育スペースはRed Tractor UKの業界標準より20%広くなった。

【参照ページ】
(原文)Sainsbury’s goes trayless on whole chickens, saving over 10 million pieces of plastic a year
(日本語訳)Sainsbury’s、丸鶏のトレーレス化で年間1000万個以上のプラスチックを削減

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る