3月21日、美容企業のL’Oréalは、バイオテクノロジー企業のGenomatica(Geno)が率いる、化粧品、パーソナルケア、クリーニング製品向けのバイオベースの持続可能な代替成分の開発と商業化を目的とする新ベンチャーへの投資を発表した。
サンディエゴに拠点を置くバイオテクノロジー企業Genoは、植物や廃棄物を原料とする持続可能な素材を開発し、植物由来の成分を化学的な構成要素に変換している。
L’Oréalのコーポレートベンチャーファンド「BOLD」を通じて行われた今回の出資により、同社はユニリーバ、花王と並んで、同ベンチャーの3番目かつ最後の設立出資者となった。本ベンチャーの立ち上げでは、2022年6月にユニリーバとGenoが共同で1億2,000万ドル(約157億円)を出資し、その後9月に花王が追加出資することが発表された。
L’Oréalによると、同社は、本ベンチャーから生まれた新しいバイオベースの成分を様々な製品に使用することを目指し、2030年までに100%環境設計された処方と再生可能または豊富な資源から95%由来する成分を達成するという目標を含む「L’Oréal for the Future」サステナビリティプログラムの主要目標の達成に貢献する。
【参照ページ】
(原文)L’ORÉAL INVESTS IN BIOTECHNOLOGY VENTURE TO SCALE DEVELOPMENT OF PLANT-BASED INGREDIENTS FOR SUSTAINABLE BEAUTY
(日本語参考訳)ロレアル、ユニリーバ、花王が、バイオベースの美容・消費財原料を開発するベンチャー企業を支援