2月21日、ユナイテッド航空は、持続可能な航空燃料(SAF)の研究、技術、生産に取り組む新興企業への投資と支援を目的とした「ユナイテッド航空ベンチャーズ・サステナブルフライトファンド」を立ち上げることを発表した。
本ファンドは、ユナイテッド航空と、エア・カナダ、ボーイング、GEエアロスペース、JPモルガン・チェース、ハネウェルなどの設立パートナーから1億ドル(約134億円)を超える出資を受けて発足する。同社によると、本ファンドは、ユナイテッドが特定したSAF技術と生産の新興企業に、業界を問わず企業と共に投資することを歓迎している。
本ファンドは、新技術、先進的な燃料源、実績のある生産者に優先的に投資し、SAFの供給規模を拡大することが目的である。
SAFは、航空業界の脱炭素化を支援する重要な手段のひとつと考えられている。SAFは一般的に、廃油や農業残渣などの持続可能な資源から生産される。SAFの生産者は、従来の燃料と比較して、ライフサイクルのGHG排出量を85%も削減できると見積もっている。
ユナイテッド航空は、カーボンオフセットに頼らずに、2050年までに温室効果ガスの排出を完全に削減することを約束している。先月には、エタノールを原料とする新しいSAF技術の開発と商業化を目的とした合弁事業を立ち上げ、20年間で27億ガロンものSAFを購入することに合意するなど、SAFに焦点を当てた一連の取り組みの中でも、本ファンドが最新のものとなっている。
本ファンドの設立は、持続可能な航空関連企業や、革新的な航空宇宙開発、革新的技術への投資を目的としたユナイテッドのベンチャーキャピタルファンド、ユナイテッド航空ベンチャーズを2021年に立ち上げたことに続くものである。
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(参考記事)United Airlines launches $100 million sustainable fuel investment fund