2月14日、CRMソリューションプロバイダのSalesforceは、今後8年間で新興市場において28万メガワット時(MWh)の再生可能エネルギーを購入する新たなコミットメントを発表した。化石燃料への依存度が高い地域においてクリーンなエネルギーアクセスを実現し、同社のサステナビリティ目標を支援することが目的である。
新しい取り組みの一環として、Salesforceは、影響力のある再生可能エネルギーのアグリゲーターであるPowertrustと契約を締結し、小規模な再生可能エネルギープロジェクトの展開を支援する新しい資金源の動員を目的とした第三者認証の取引可能な市場商品、分散型再生可能エネルギー証書(D-REC)を購入すると発表している。
Salesforceは、D-RECの購入は非伝統的な市場におけるプロジェクトに焦点を当て、ブラジル、インド、サハラ以南のアフリカ、東南アジアを含む地域のコミュニティに社会的・環境的利益を提供すると述べている。同社は、本施策により、新規の太陽光発電設備への投資額が6,500万ドル(87億円)に達すると見込んでおり、年間5万トン以上のCO2排出回避に貢献すると予想している。
Salesforceは、新興市場における新規プロジェクトの拡大に加え、使用する電力の100%を再生可能エネルギーで賄うという約束を維持するためにも、本取り組みが役立つと述べている。Salesforceは2013年に本目標を初めて公約し、2021年に再生可能エネルギー100%を達成したと発表している。
【参照ページ】
(原文)Salesforce to purchase renewable energy certificates from small-scale projects in developing nations
(日本語参考訳)Salesforce、クリーンエネルギーへのアクセスを促進するため、新興国での再生可能エネルギー購入をコミットメント