フランス政府、「修理ボーナス」制度の運用を開始

12月13日、フランス政府は、サーキュラーエコノミー形成推進法(AGEC)に基づく、「修理ボーナス」制度の運用を開始した。本制度は、認定ラベルを取得した修理事業者の下で消費者が修理すると、修理代金に対し定額が支給されるシステム。

AGECにより規定されたこの 「修理ボーナス」制度は、消費者が新しいものを購入するのではなく、壊れた電気・電子機器を修理してもらうためのものである。2020年には、壊れた電気・電子機器のうち、修理されるのは40%に過ぎなかった。この傾向を変えるため、政府は、修理保証と修理費用の削減の恩恵を受けることができるよう、ラベル付き修理ポイントの設立を決定した。

調査によると、フランス人の53%が、修理は新品を買うより高い場合があると考えているという。エコノミーな「修理ボーナス」制度の目的は、修理を簡素化し、製品の寿命を延ばし、過剰消費に対抗することで地球の保護にある。

【参照ページ】
(原文)Lancement du “bonus réparation” pour les appareils électriques et électroniques
(日本語参考訳)電気・電子機器の「リペアボーナス」開始

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-5-16

    EBA、EU域内銀行の気候リスク指数を初公開

    4月25日、欧州銀行監督機構(EBA)は25日、EUおよびEEA(欧州経済領域)域内の銀行セクター…
  2. 2025-5-16

    米国グリーンビルディング協会、持続可能な建築基準「LEED v5」を発表

    4月28日、米国グリーンビルディング協会(USGBC)はLEED(Leadership in En…
  3. 2025-5-14

    ニューヨーク市会計監査官、新たな排出削減基準を発表

    4月22日、ニューヨーク市会計監査官(Comptroller)のBrad Lander氏は、アース…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る