1月12日、欧州の市場インフラを提供するEuronextは、パリ協定の1.5℃目標に沿ったものとしてScience Based Targetsイニシアティブ(SBTi)が承認した気候目標を持つ企業に投資する新しいインデックスを立ち上げると発表した。
本インデックス「CAC SBT 1.5°」は、資産運用会社Amundi、気候調査プロバイダーおよび環境開示プラットフォームCDP、SBTiの支援により開始された。
CDP、世界資源研究所(WRI)、世界自然保護基金(WWF)、国連グローバル・コンパクト(UNGC)のコラボレーションとして2015年に設立されたSBTiは、企業の環境持続性行動と気候変動への対処と制限という世界的な目標との整合性に焦点を当てた重要な組織の一つとして浮上している。2021年には、企業のネット・ゼロ・エミッション達成へのコミットメントを評価・認証する「ネット・ゼロ・スタンダード」を開始し、通常、2050年までに90~95%の脱炭素化を求め、まだ削減できない残留排出物の中和を求める厳しい基準となっている。
Euronextによると本インデックスは、パリに上場する最も活発に取引されている120銘柄を追跡するSBF120インデックスの中で、SBTiが1.5℃に沿った排出削減目標を検証した企業のみに投資される。また、気候に関する要件に加え、国連グローバル・コンパクトの原則に基づくスクリーニングや、非従来型石油・ガス、石炭、問題のある兵器、タバコに関わる企業の除外も適用される予定である。
【参照ページ】
(原文)Euronext launches CAC SBT 1.5° Index
(日本語参考訳)ユーロネクスト、CAC SBT 1.5°インデックスを発表