1月5日、香港政府は、グリーンボンドの発行を完了し、米ドル、ユーロ、人民元(RMB)建てのトリプルカレンシーの募集で57億5000万ドル(約7,600億円)を調達したことを発表した。
香港金融管理局によると、今回の募集は、アジアにおけるこれまでの最大のESG債の発行だという。
今回の募集に先立ち、香港は2019年の初回10億ドル(約1,318億円)の募集に始まり、2021年の機関投資家向け追加発行、2022年の初のリテール向けグリーンボンドと、およそ10億ドルのグリーンボンドを発行してきた。これまでの公募で得られた資金は、「上下水道管理」「グリーンビルディング」「廃棄物管理・資源回収」「エネルギー効率化・保全」などの分野のプロジェクトに充てられた。
今回の募集は、グリーン、ソーシャル、サステナビリティ、サステナビリティ・リンク(GSSS)債の発行が世界の債券量に占める割合が過去最高となり、2022年第3四半期には市場全体の16%に達したことを受けたものだ。債券市場のボラティリティがここ数四半期でGSSSの発行量を圧迫しているが、発行量は引き続き債券市場全体の発行量を上回っている。
【参照ページ】
(参考記事)Hong Kong raises $5.8 billion in green bonds -term sheets
(日本語参考訳)香港、グリーンボンドの公募で約7,600億円を調達