英国、洋上再生可能エネルギー協力に関する協定に調印

英国、洋上再生可能エネルギー協力に関する協定に調印

12月18日、英国のグレアム・スチュアート エネルギー・気候相は、EUおよび北海の国々との再生可能エネルギー協力に関する画期的な協定に署名した。

北洋エネルギー協力(NSEC)フォーラムとの覚書は、英国-EU貿易協力協定(TCA)の公約を実現するもので、英国がNSECメンバーと協力して、北洋における再生可能エネルギープロジェクト、特に電力相互接続と風力発電所を結ぶプロジェクトを開発できるようにするものである。参加国は、ベルギー、デンマーク、フランス、ドイツ、アイルランド、ルクセンブルク、オランダ、スウェーデン、ノルウェー、欧州委員会であり、英国とEUの協力関係が新たな段階に入ったことを示す。

本MoUは、英国とNSECの今後の協力条件を定め、北海の洋上送電網を含む洋上再生可能エネルギーの開発において、より緊密な協力を可能にするものである。

本取り組みは、2030年までに洋上風力を5倍の5,000万kWに拡大し、現在の840万kWから1,800万kWの電力相互接続を実現するという英国の野心的な目標を支援することが期待されている。

英国は現在、フランス、ベルギー、オランダといった近隣諸国とケーブルで電力を送受信している。本合意により、さらなる相互接続が促進される。

National Grid Electricity System Operatorの分析によると、洋上風力発電所とうまく連携した送電網は、消費者に最大で約30億ポンド(約4,702億円)の節約をもたらすことができるという。

【参照ページ】
UK signs agreement on offshore renewable energy cooperation

関連記事

SmartESGへのリンク

ピックアップ記事

  1. 2023-6-5

    人権デューデリジェンスとは何をすればよいか。海外事例から学ぶ。

    人権デューデリジェンスとは、事業活動の中で人権を侵害するような行為がないか調査して対応することであ…
  2. 世界の太陽光発電への投資額、史上初めて石油を上回る:IEA

    2023-6-2

    世界の太陽光発電への投資額、史上初めて石油を上回る:IEA

    5月25日、国際エネルギー機関(IEA)は、報告書「世界エネルギー投資2023」を発表した。クリー…
  3. 2023-6-2

    ICMA、LuxSEと共にESG債データベース公開

    5月17日、国際資本市場協会(ICMA)とルクセンブルク証券取引所(LuxSE)は、ICMAのサス…

記事ランキング

  1. 2021/6/4

    ESG Journalとは?
過去の記事
ページ上部へ戻る