SABIC、SYNOVAおよびTECHNIP ENERGIESと共同でプラスチック循環を加速
12月14日、化学業界のグローバルリーダーであるSABICは、プラスチック廃棄物からオレフィンと芳香族を製造する商業プラントの開発と実現に向けて協力するため、SYNOVAおよびTECHNIP ENERGIES(T.EN)と共同開発・協力協定を締結した。本プラントは、SYNOVAとT.ENが開発した複合技術を使用し、SABICのスチームクラッカー1基と統合される予定である。本プラントは、使用済みプラスチックのループを閉じるというSABICのビジョンに貢献するものである。
統合技術には、Synova独自の固体分解技術(MILENA)と、ガス調整およびタール除去技術(OLGA)を組み合わせて、プラスチック廃棄物を高価な化学物質を含む製品ガスに変換する技術が含まれている。Synova技術は、T.EN独自のガス処理技術(Pure.rGasTM)と組み合わせて、製品ガスから汚染物質を除去し、最終製品をクラッカー炉の下流にある蒸気クラッカーでの処理に適した仕様に純化させることが可能である。技術を組み合わせることで、プラスチック廃棄物を効率的に高価値の化学物質に変換し、効率的なプラスチック循環ルートと温室効果ガス排出の大幅な削減を可能にする。
SABICの関連会社であるSABIC Ventures US Holdings LLCは、Synovaとこの提携を支援するため、Synovaに投資している。Synovaは本投資により、技術開発の強化とエンジニアリング能力の強化を図る。
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SABIC JOINS FORCES WITH SYNOVA AND TECHNIP ENERGIES TO ACCELERATE PLASTIC CIRCULARITY