Honeywell、「環境サステナビリティ指数」を発表

 

10月20日、産業用製品・ソリューション・テクノロジー企業のHoneywellは、「環境サステナビリティ指数」を発表した。本調査によると、大半の企業が今後1年間に環境サステナビリティへの投資を増やす予定であるが、多くの経営者は短期および中期のサステナビリティ目標達成に自信を持てないでいる。

Honeywellは、組織のサステナビリティへの取り組みに対する進捗状況について、ビジネスリーダーがどのように感じているかを把握するために、本インデックスを発表した。同社は、Futurum Researchと共同で作成した本インデックスについて、複数の業界と地域にわたり、環境サステナビリティの目標やイニシアティブの計画、戦略的開発、実施、監督に直接関与している650人以上の専門家を対象に調査を実施した。本指標から得られた知見は四半期ごとに発表する予定である。

本調査は、「エネルギーの進化と効率化」、「排出削減」、「汚染防止」、「循環型社会/リサイクル」4つのカテゴリーにおける、組織のサステナビリティ目標に関する専門家の感情に焦点を当てている。

全体として、ビジネスリーダーは最近のサステナビリティの取り組みに満足しており、約90%が4つのカテゴリーについて、12ヶ月前の目標に対して「ある程度、または非常に成功した」と回答していた。しかし、この自信を今後につなげられる人は少なく、今後1年間の目標達成を楽観視している人はわずか2/3、2030年の目標については63%であった。

また、将来の目標達成に対する自信の低さに対して、サステナビリティのための支出を増やす計画が広まっていることが示された。回答者のほぼ3/4が、今後12ヶ月間、所属する組織が4つのカテゴリーすべてにおいて予算を増やす予定であると回答し、ほぼ全員(97%)が少なくとも1つのカテゴリーで予算を増やす予定であると回答している。その多くは大幅な増加を見込んでおり、各カテゴリーで40%〜50%が20%以上の予算増加を見込んでいる。

本調査では、環境サステナビリティ目標に対する組織の優先順位も調査した。トップはエネルギーの進化と効率で、73%が優先順位リストの1位または2位にランクインした。次いで排出削減が46%、汚染防止が36%、循環とリサイクルが38%となった。組織の優先順位は目標設定にも反映されており、回答者の80%がエネルギーの進化と効率化について組織内の環境サステナビリティ目標を設定していると回答したが、循環型社会とリサイクルについて同じことを報告しているのは半数以下であった。

サステナビリティ目標を達成するために組織が取るべきアプローチについて、調査では、62%が主に業務プロセスやビジネス行動の修正・排除によって来年の目標達成を期待していることが分かった。既存の技術やシステムをより新しい、効率的または持続可能な技術にアップグレード、あるいは交換するなど、主に技術ベースの変化に頼るのは16%のみであった。

【参照ページ】
(原文)Honeywell Launches Environmental Sustainability Index Showing Sustainability Leaders’ Sentiment on Past Progress and Future Expectations Towards Corporate Environmental Goals
(日本語訳)Honeywell、「環境サステナビリティ指数」を発表

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