Macquarie、BayWa r.e.から140GWhのバイオエネルギーポートフォリオを取得

Macquarie、BayWa r.e.から140GWhのバイオエネルギーポートフォリオを取得

10月31日、MacquarieアセットマネジメントのGreen Investment Group(GIG)は、BayWa r.e. AGのバイオガス専門プラットフォームBayWa r.e. Bioenergyを買収したことを発表した。

BayWa r.e. Bioenergyは、地域のエネルギー会社、産業会社、エネルギー取引業者にバイオメタンと電力を供給するバイオガスプロジェクトの開発、建設、運営を行っている。バイオメタンとは、有機廃棄物の分解によって得られるもので、天然ガスなどの化石燃料に代わる、再生可能で低炭素な燃料として使用することができる。

本買収したポートフォリオには、ドイツで稼働中の5つのプラントと、イタリアでの開発パイプラインが含まれている。GIGによると、現在稼働中のプラントは、年間約140GWhのバイオメタンを生産し、年間13.16ktCO2eの温室効果ガス排出を回避することができるという。

本発表は、EUが今年初めに欧州委員会から提案されたREPowerEU計画を展開する中で、再生可能エネルギーやクリーンエネルギー容量の導入などの対策を通じて、ロシアの化石燃料に対する欧州の依存度を下げる戦略の概要を示すものである。

新計画に基づく2030年までの欧州委員会の投資案では、再生可能エネルギーへの860億ユーロ(約12.7兆円)と並んで、バイオメタン生産量の増加に370億ユーロ(約5.5兆円)、主要な水素インフラへの270億ユーロ(約4兆円)、エネルギー効率とヒートポンプへの560億ユーロ(約8兆円)、化石燃料の使用量を減らすために産業を適応させる410億ユーロ(約6兆円)が挙げられている。

GIGは、こうした追い風を受け、ドイツ、イタリアをはじめとする欧州の既存・新興成長市場での事業拡大を目指していると述べている。また、炭素回収やCO2液化などの技術を採用し、プラットフォームの充実を図るとしている。

【参照ページ】
(参考記事)Macquarie Asset Management acquires BayWa r.e.’s bioenergy platform

関連記事

ESG開示に関する上場企業100社比較データへのリンク

ピックアップ記事

  1. 独CCEP、詰め替えボトリングのインフラに58億円以上を投資

    2023-3-14

    独CCEP、詰め替えボトリングのインフラに58億円超を投資

    2月23日、ドイツのCoca-Cola Europacific Partners (CCEP)&n…
  2. bp、2030年までに全米でEV充電に約1,300億円超の投資計画 HertzのEVレンタル拡大による需要に対応

    2023-3-14

    bp、2030年までに全米でEV充電に約1,300億円超の投資計画

    2月15日、 bpは2030年までに10億ドル(約1,378億円)を米国内のEV充電ポイントに投資…
  3.  

    2023-3-14

    成田国際空港と東京ガス、「株式会社 Green Energy Frontier」を設立・事業開始

    2月20日、成田国際空港(NAA)と東京ガス株式会社(東京ガス)は、成田国際空港にエネルギー供給を…

記事ランキング

  1. 2021/6/4

    ESG Journalとは?
過去の記事
ページ上部へ戻る