10月12日、凸版印刷株式会社は、パッケージ製品において、カーボンフットプリントを自動計算する社内ツール 「SmartLCA-CO₂®」を開発を発表した。
同社は本ツールを活用して、パッケージ・建装材・出版・商業印刷物について、これまで社内で構築してきたカーボンフットプリント算定システムの第三者認証を取得することで、内部のルールを策定する。算定結果を検証する内部検証員を設定されるため、個別の製品毎に第三者の評価を受けることなく、信頼性の高いカーボンフットプリントを迅速に算定できる体制を構築することができる。
気候変動問題は国際社会における喫緊の課題であり、日本では再生可能エネルギーへの転換をはじめ産業界が脱炭素に向けて急速にシフトしており、事業を通じた脱炭素への貢献が求められている。しかし、脱炭素への貢献度の指標のひとつとなるカーボンフットプリントに関しては、その妥当性評価のために個品毎に第三者による評価が必要であった。
凸版印刷は、2021年5月に公表した中期経営計画において、「DX(Digital Transformation)」と「SX(Sustainable Transformation)」によってワールドワイドで社会課題を解決するリーディングカンパニーとして、持続可能な社会の実現と企業価値の向上をはかるとし、重点施策の一つとして「環境」への取り組みを掲げ、事業活動を推進している。