10月26日、自然保護団体WWFとエネルギー供給会社であるØrstedは、洋上風力発電の導入による生物多様性への影響に対処・強化するため、5年間の新しいグローバル・パートナーシップを締結したと発表した。
新契約は、今後数年間にわたり洋上風力発電の大幅増強を目指すØrstedが締結したもの。2021年6月、Ørstedは、2030年までに再生可能エネルギー容量を50GWに拡大する目標を発表し、およそ30GWを洋上風力、1750GWを陸上風力および太陽光発電、250GWをその他の再生可能エネルギーで賄う見込みである。
同社は現在、世界単一で最大の洋上風力発電所である英国のHornsea 3を受注するなど、複数の大規模な洋上風力発電の開発計画に携わっている。
しかし、洋上風力発電は、生息地の減少、衝突による生物の死亡、騒音など、海洋の生物多様性に有害な影響を与える可能性がある。Ørstedは、2030年までに、すべての新規プロジェクトが生物多様性にプラスの影響を与えることを約束した。
新しいパートナーシップの下、ØrstedとWWFは、海洋の生物多様性を改善する具体的な取り組みを革新、実証し、政府が洋上風力発電開発に海洋生物多様性の要件を組み込む方法について科学的根拠に基づく勧告を作成する。また、生物多様性のバランスをとり強化する洋上風力の展開イニシアチブとアプローチを共同で特定、開発、支持する。
本イニシアティブは、まず北海での共同海洋生態系再生プロジェクトで開始され、枯渇したサンゴ礁形成種を再繁殖させる方法に焦点を当てる。
【参照ページ】
(原文)WWF and Ørsted in new global partnership to unite action on climate and ocean biodiversity (orsted.com)
(日本語訳)WWF と Ørsted が新たなグローバル パートナーシップを締結