McKinsey、気候変動と持続可能性に関する顧客のスキルアップを支援する「サステナビリティ・アカデミー」を開始

McKinsey、気候変動と持続可能性に関する顧客のスキルアップを支援する「サステナビリティ・アカデミー」を開始

10月17日、グローバルな経営コンサルティング会社であるMcKinsey & Companyは、「サステナビリティ・アカデミー」を立ち上げると発表した。本プログラムは、ネット・ゼロ移行に向けて、クライアント企業の取締役会、役員、社員のスキルアップを支援し、サステナビリティに関するリスクや機会への対処を可能にすることを目的としている。

McKinseyによると、本プログラムは、ESG目標の達成に向けた共通の課題である「サステナビリティ戦略」を策定している企業が100%ある一方、目標達成のための知識や能力があると考える企業はわずか40%であるという調査結果を受けて、顧客がその課題に対処できるようにするために導入される。

本取り組みは、McKinseyが昨年立ち上げた、2050年までにネット・ゼロを達成し、2030年までに二酸化炭素排出量を半減させるために、業界を問わず顧客の変革を支援するプラットフォーム「マッキンゼー・サステナビリティ」と、気候変動に関する取締役会やハイレベルの経営者を養成する「マッキンゼー・アカデミー・フォー・サステナビリティ」に続くもので、「マッキンゼー・アカデミー・フォー・サステナビリティ」プログラムは、マッキンゼー・アンド・カンパニーが開発したものである。

サステナビリティ・アカデミーは、McKinseyのサステナビリティ部門のコンサルタントと、クライアントに特化した能力開発センターであるマッキンゼー・アカデミーの学習専門家によって設計されたプログラムである。本プログラムは、「習得、適用、維持」というアプローチに基づき、正式な学習体験、実社会の状況における能力の適用、組織の持続的な行動変容を支援することを目的としている。

サステナビリティ・アカデミーは、シニアリーダーを対象とした「エグゼクティブ・マスタークラス」と、企業全体を対象とした「サステナビリティ・トランスフォーメーション・エッセンシャルズ」の2つのプログラムからなり、気候変動、ネット・ゼロ方程式、新しいビジネス機会の獲得などのサステナビリティの中核となる概念を学ぶことができる。

【参照ページ】
(原文)McKinsey’s new Sustainability Academy helps clients upskill workers for the net-zero transition

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2025-6-11

    TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2024年にTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-…
  3. 進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    2025-6-6

    進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    サステナビリティ情報開示の高度化が急速に進んでいる。TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)…

ピックアップ記事

  1. SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    2025-8-14

    SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    日本企業にとって、2026年から「気候変動対応・開示」は、企業価値を左右する重要な経営課題になるで…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-11

    バークレイズ、サステナブルファイナンスで累計2,200億ドルを達成

    7月29日、英国大手銀行バークレイズは、2025年上半期のサステナビリティ投資家向けプレゼンテーシ…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る