10月3日、ドイツの再生可能エネルギーに特化した電力会社RWEは、Con Edison Clean Energy Businesses (Con Edison CEB)を企業価値68億ドル(約9,800億円)で買収すると発表した。

カタールの政府系ファンドであるQIAの支援を受けた本取引により、RWEの米国における自然エネルギーポートフォリオは約2倍の7GW以上の運用資産となり、米国内の陸上風力、太陽光、バッテリーなどのプロジェクトパイプラインは24GW以上に増加することになる。RWEによると、本買収により、同社は米国で第4位の再生可能エネルギー企業、同国第2位の太陽光発電事業者になるという。

Con Edison CEBは、ニューヨークの電力会社Consolidated Edison(Con Ed)のグループ企業の一つである。Con Edison CEBは、再生可能エネルギー発電所の運営・開発を行い、Con Edison Development、Con Edison Energy、Con Edison Solutionsの3つの子会社を通じて事業を展開している。現在、約3GWの発電容量を持ち、その約90%が太陽光発電であり、7GWの開発パイプラインを有している。

本買収と同時に、RWEはカタールの政府系ファンドが強制転換社債を通じてRWEに24億ユーロ(約3,450億円)以上を投資することに合意し、この強制転換社債はRWEの既存株式資本の約10%に相当する株式に転換されると発表した。

【参照ページ】
(原文)RWE agrees to acquire Con Edison Clean Energy Businesses, Inc. and to become one of the top leading renewable energy companies in the United States
(日本語訳)RWE、Con Ed CEBを68億ドルで買収 米国におけるクリーンエネルギーのトッププレーヤーに

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    2024-11-18

    ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    サステナビリティを推進には新しい知見の収集が必須。しかし、必要なセミナー情報を見つけるのに時間がか…
  2. ISSA5000とサステナビリティ保証:企業が今すぐ始めるべき対応ポイント

    2024-11-18

    ISSA5000とサステナビリティ保証:企業が今すぐ始めるべき対応ポイント(再掲)

    サステナビリティ情報、非財務情報、ESGデータなど企業のサステナビリティの取り組みを示す情報は、投…
  3. 2024-11-15

    【PR】12/3 記念イベントESG評価スコア改善『S&Pに聞く!2025年に向けたCSA徹底解剖』 (オンライン)

    いつもESG Journal Japanをご覧いただきましてありがとうございます。 ESG評…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る